高槻バイオマス粉炭研究所

荒廃が進む日本の森林・竹林を炭化する

日本は多くの森林に包まれた緑豊かなとても恵まれた島国です。国土の約70%を覆う森林が空気を浄化し、その森林に降った雨水は土壌の栄養を含んで川となって海に流れ海も豊かにします。しかし、自然の循環を支えている森林が今、林業の衰退とともに全国各地で荒廃し、土砂崩れや洪水などの大規模な災害を引き起こす原因ともなり環境問題だけでなく喫緊に解決するべき社会問題ともなっています。特に近年では、台風の大型化だけでなく、夏季の台風発生率の増加や予測不能な動きにより全国各地に過去に例を見ない甚大な被害を与えています。
このため、森林を健康にし、治山の機能を高める過程で山から出る大量の間伐材などを炭化し新たな資源として再生させることは、森林の自然を守るとともに未利用資源を有効利用することになり、私たちの暮らしを継続的に豊かにすることに大きく貢献します。

バイオ炭が世界の資源・エネルギー問題の解決策になる。

地球規模の人口爆発や経済の発展に伴う環境破壊とともに、エネルギー、鉱物資源、水などの資源が枯渇し始めています。資源争奪は、政情不安や国際紛争の原因につながります。木材需要の増加を背景にした違法伐採や無秩序な開発によって森林資源も脅かされ、砂漠化や生態系破壊を引き起こしています。また、農業残渣や食物残渣も世界中の大きな問題となっています。
ところがドイツでは、そのほとんどを地域住民自身が運用するバイオガスプラントが国内に7,700箇所も存在し、地域の主たる熱エネルギーとして利用されています。日本に置き換えると各都道府県に約150箇所、基礎自治体(1741市町村)ではそれぞれに約4箇所存在することになります。ドイツでは、それらを地域エネルギーのベースとした上でバイオマスだけでなく太陽光や風力等の再生可能エネルギーの推進を行っているのです。
我々が提案する新しいバイオ炭の活用手法は、森を生かしたまま、また農林畜産業での生産現場や生活現場から生まれる様々な自然バイオマスを再生可能な資源や熱・電気エネルギーとして再生することができます。人類が平和で繁栄した未来を拓くための知恵であり、国境を越えて共有できる技術です。この非常にアナログな技術が、国の政策が、という話を越えて、住民が自分たちの手で自らのエネルギーを生み出し循環させ活用すること可能にします。

バイオ炭には創造力の数だけ多様な用途への可能性がある。

バイオ炭の中でも木炭と粉炭の大きな違いはその用途の広さです。木炭のほとんどが燃料として生産されるのに対し、粉炭の用途は燃料のほか、土壌改良材、飼料添加物、建材などさまざまです。
匂いやガス、湿気を吸いとる機能や、肥料をゆっくり排出するなどさまざまな機能を生かして、今後さらに多様な商品化が期待されます。発想と創造とアイデアで、まだまだ可能性は無限に広がります。